給料日の前夜、日付が変わる頃になると、私は「何時に入るんだろう」と口座への入金を待っていた。
FXは夜も相場が動いていた。入ったらすぐに取引を始めるつもりだった。実際、入金を確認してそのまま取引を始め、朝にはもうなくなっていることも珍しくなかった。
給料が入る。支払いに必要な分を計算する。残りでギャンブルをする。なくなれば、また次の給料日を待つ。
この繰り返しは、給料日の前から始まっていた。
お金がなくなった直後は、普通に過ごしていた
負けた後に、「やってしまった」と思うことはあった。ただ、その後悔がずっと続いていたわけではない。
お金がなくなった直後は、特に何かを考え続けるわけでもなく、普段どおり過ごしていた。
それが、給料日が近づくにつれて変わる。「次はどの銘柄にしようか」「次は何をしようか」と考える時間が増えていった。
支払い分は残そうとしていた
何も考えずに使っていたわけではない。
支払いを遅らせないために、ここまでは使ってもいい、ここから下は残す、と自分の中で線を引いていた。支払先が増えるほど、いくら残せば間に合うのか、次はいつお金が入るのかを細かく考えるようになった。正直、この計算だけでも大変だった。
それでも、自分で決めた線を越えることはあった。そのときは、身の回りのものを手放すなど、別の方法で現金を用意すればどうにかなる、と考えていた。
使える手段は何でも使えばいい、という状態に近かった。
線を越えないように止まるのではなく、越えた後にどう埋めるかを考えていた。
今振り返ると、それはギャンブルをやめるための計算ではなかった。支払いを止めずに、ギャンブルも続けるための計算だった。
なぜギャンブルをやめることより、次のお金を探していたのか。その頃の考え方は、体験記事「お金が入る日を、待っていた」で詳しく書いている。

周期は、給料日より前から始まっていた
給料日だけを切り取って、我慢できたかどうかを見る話ではなかった。
お金がなくなった直後から、次の入金が近づくまで。その間に何を待ち、何を考えていたかまで含めて、私が繰り返していた一つの周期だった。
いま同じ周期の中にいる人へ
私は、次の二つを並べて、給料日前からの流れを見直した。
- お金がなくなってから次の入金まで、何を待ち、何を考えていたか
- 給料日前に、何のための計算をしていたか
これは診断の項目ではない。私が、自分の繰り返しを一日ではなく前後の流れで見るために並べたものだ。
借金や次の支払いが迫っている場合は、この記事だけで返済方法を決めず、公的な債務・法律相談の入口を利用できます。ギャンブルを自分だけで止めにくいと感じる場合には、本人や家族が利用できる依存症の相談先もあります。両方で困っているなら、それぞれに相談できます。
