当時の私は、借金があっても、ギャンブルをやめる方法を探していたわけではなかった。

支払いを遅らせないために残す金額を計算しながら、またギャンブルに使えるお金をどう用意するか考えていた。困っていたのは、「ギャンブルを続けていること」より、「次に使えるお金がないこと」だった。

借金を返せないと検索している人の中には、当時の私と同じように、やめ方より次の支払いが先に見えている人もいると思う。ここでは、私が何を考え、借金に向き合おうとしたとき最初に何をしたかを書く。

最初にしたのは、身近な人へ話して返し方を決めることだった

私は、借金のことを身近な人へ話した。最初に話したのは、ギャンブルをなぜ繰り返したのかではなく、借金をどう返すかだった。

私の場合は、返済の進め方を決め、手元のお金の管理を身近な人へ任せた。返済はそこから始まった。

これは、身近な人へ話すことを全員へ勧める話ではない。誰に話すか、話すことが安全かは人によって違う。私の場合に、最初にしたことだ。

返済を始めても、またギャンブルをした

返済とお金の管理を始めた後にも、私はまたギャンブルをした。

ギャンブルを繰り返すたび、私はそのことを身近な人へ伝えた。返済やお金の管理について話を重ねるうち、借金額と返し方だけでは話が終わらなくなった。

借金への対応は必要だった。でも、借金を返し始めたことと、ギャンブルをやめ続けられることは、私の場合、同じではなかった。

私には、借金だけが問題に見えていた

当時の私に見えていたのは、次の支払日と、次に使えるお金だった。ギャンブルを繰り返している自分のことは、借金ほど切実な問題には見えていなかった。

今振り返ると、支払いを止めずにギャンブルも続けるための計算をしていた。それでも、そのときの私は、「お金さえあれば何とかなる」と考えていた。

この記事を読んでいる人へ、借金があるから依存症だと診断することはできない。ただ、借金のことと、ギャンブルを自分だけで止めにくいことは、別々の窓口へ同時に相談できる。

青いシャツの小路が、机の上で二冊の無記名のノートを並べて開くイラスト
二つを並行して考える借金の相談と、ギャンブルの相談は、どちらか一方だけに決めなくていい

今は、公的な相談先を一つ確認できる

いま借金や次の支払いで止まっているなら、経緯を全部きれいに説明できなくても、次の支払日、分かる範囲の残高、期限のある書類の有無を手元に置ける。分からない項目は、分からないままでかまわない。

そのうえで、金融庁の公式ページ(公式サイトを新しいタブで開きます)から、現在利用できる地域の多重債務相談窓口を一つ確認できる。返済方法や法的手続は、この記事で決めず、相談先へ状況を伝えて確認する。

厚生労働省は、ギャンブルなどを自分の意思だけではやめにくい状態について、保健所や精神保健福祉センターへ相談できると案内している。借金の相談をしたらギャンブルの相談ができない、またはその逆ということではない。

借金への対応だけで、全部が終わるわけではなかった

私が最初にしたのは、借金を話し、返し方を決めることだった。それは必要なことだったと思う。

ただ、それだけでギャンブルまで終わったわけではなかった。次のお金だけが問題に見えているときは、まず借金のことから相談してもいい。その一方で、ギャンブルを繰り返していることも、別の問題として相談できる。