大学生の頃、予定のない時間ができると、私はパチンコへ行くようになった。

きっかけは、友人に誘われてパチンコやパチスロを始めたことだった。最初の頃に少し勝ち、また行けばお金を増やせるかもしれないと思った。

今振り返ると、私が続けた理由は、勝った経験だけではなかった。

大学で、やりたいことを持っていなかった

当時の私は、大学を就職するために通る場所のように考えていた。授業と必要な単位のほかに、自分から取り組みたいことを持っていなかった。

大学では、自分で使い方を決められる時間が増えた。私の場合、その時間に何をしたいかが決まっていなかった。

予定がない。することがない。それなら行く。パチンコは、空いた時間に思い浮かぶ選択肢になっていった。

「暇つぶし」だけではなかった

しかし、当時の私にとっては、時間だけの話ではなかった。

私は周囲と比べて、使えるお金が少ないと感じることがあった。もっと自分でお金を増やしたいとも思っていた。

最初に勝った経験があったことで、パチンコは時間を使う場所であると同時に、お金を増やせるかもしれない場所にも見えていた。

暇だったこと。最初に勝ったこと。周囲とお金を比べたこと。そのどれか一つだけではなく、いくつかが重なっていた。

借金が増える前から、日常へ入っていた

その後、私はギャンブルのために借入れを使い、借金を増やした。

けれど、借金だけを始まりとして振り返ると、その前にあった時間の使い方が抜け落ちる。

私の場合は、借金が大きくなる前から、予定のない時間にパチンコへ行くことが日常の一部になっていた。

「別の趣味を見つければ終わる」とは言えない

空いた時間が一つの背景だったからといって、別の趣味を見つければ同じ問題が解決すると、この記事から一般化することはできない。私の場合は、お金を増やしたい気持ちや、最初に勝った経験も重なっていた。

この記事で渡したいのは、行った一日だけでなく、その前にどんな時間があり、何を期待していたかまで見ると、私には別の経過が見えたということだ。

自分だけで止めにくいときの入口

厚生労働省は、ギャンブルなどをやめたくても自分の意思ではやめられない状態について、一人で抱え込まず、近くの保健所や精神保健福祉センターへ相談するよう案内している。

この記事は、読む人を依存症と診断するものではない。自分だけでは止めにくいと感じている場合は、同省の公式ページ(公式サイトを新しいタブで開きます)から、地域の保健所か精神保健福祉センターの現在の相談方法を一つ確認できる。