自己破産に至った借金は、ある一日に突然できたものではなかった。

大学生の頃に始まった小さな借入れがあり、家族のお金に手をつけた。働き始めてそのお金を返していた時期にも、新しい借入れを作った。その後、短い時間で大きな金額が動くFXを始め、借金が増える速さが変わった。

私の場合は、「一度だけ大きく負けた」という話ではなかった。

大学生の頃、小さな借入れから始まった

大学生の頃、友人に誘われてパチンコやパチスロを始めた。最初の頃に勝った経験もあり、その後も行くようになった。

使えるお金が足りなくなると、私は借入れを使うようになった。最初から、自己破産につながる金額を借りたわけではない。当時の自分にとっては、次に入るお金で何とかできると思える大きさから始まっていた。

借りられたことで、その日はまたギャンブルができた。一方で、次の月には返すお金が増えた。借金ができたことでやめるのではなく、返済と次に使うお金の両方を考えるようになっていった。

家族のお金に手をつけた

大学生の頃、私は家族のお金に手をつけた。

私はそのことを家族へ話し、働き始めてから返すことになった。就職後は、収入の大部分を返済へ回した。

返している最中にも、また借りた

返済しているのだから、借金は減っていくはずだった。けれど、その最中にも私は新しい借入れを作った。

ギャンブルで増やせれば返せる。給料が入れば埋められる。そう考え、返してはまた借りる状態になった。

収入が増えたことも、私の場合は借金が増えない保証にはならなかった。返せる金額が増えた一方で、新たに借りられる金額も増えた。返済できている月だけを見ると進んでいるようでも、借入れまで含めると前へ進んでいなかった。

FXを始めて、増える速さが変わった

借金を早く返したいと考える中で、私はFXを始めた。

短い時間で大きな金額が増減する。その動きを見て、これなら借金を一度に返せるかもしれないと思った。

実際には、短い期間で資金を失い、さらに借りて取引へ入れることを繰り返した。借金は、それまでより速く増え、最終的に約800万円になった。

この部分だけを見れば、FXがすべての始まりに見えるかもしれない。でも、その前から、私は借りてギャンブルをし、次の収入や次の結果で埋めようとしていた。FXは、それまでも繰り返していた借入れと、借金が増える速さを大きくした段階だった。

一つの原因だけでは説明できなかった

友人に誘われて始めたこと。使えるお金が足りずに借りたこと。返済中にも新しく借りたこと。短い時間で増やして返そうとしたこと。

どれか一つだけを切り取れば、そこが原因に見える。私の場合、借金は、それらが重なりながら段階を追って増えた。

自己破産の手続きへ進んだ時点から振り返ると、最初の小さな借入れと最後の借金は、離れた出来事ではなかった。

現在の支払いについて、相談先を一つ確認する

この記事は、私一人の借金が増えた経過であり、借金の原因を判定するための項目ではない。

現在、返済や支払いに困っている場合は、金融庁が案内する多重債務の相談窓口(公式サイトを新しいタブで開きます)などを確認できる。ギャンブルを自分だけで止めにくい場合は、保健所や精神保健福祉センターなど(公式サイトを新しいタブで開きます)、別の公的な相談先も案内されている。