お金を自分で持たないようにしても、すぐ楽にはならなかった。

私は、入ってきたお金を身近な人へ任せるようになった。最初に感じたのは、安心よりも窮屈さだった。

使えるお金が少なくなれば、ギャンブルに使えるお金も少なくなる。だから反発もした。

任せた直後も、やりたい気持ちは残っていた

お金を任せたからといって、ギャンブルをしたい気持ちまで、その日に消えたわけではない。

まとまったお金が入れば、全部使いたいと考えることもあった。自分で動かせるお金が少ないことを、ありがたいとは思えなかった時期もある。

お金へ触れにくい環境になっても、頭の中では次に使える機会を探していた。お金を任せても、考え方まですぐには変わらなかった。

必要なお金まで、すべて我慢したわけではない

一方で、必要な支出まで一律に止められたわけではない。何に使いたいのかを話し、相談して決めた。

新しく始めたいことにお金を使うこともあったし、使い始めた後に自分で不要だと思えば減らすこともあった。

青いシャツの小路が、身近な人と同じ側に並び、開いた無記名のノートへ自分で書きながら一緒に見ているイラスト
同じ側に並んで必要なことは話し、相談して決めた

自分を試さないために、今も任せている

私は、自分の意思だけでお金を管理し続けるのは難しかったと思っている。

お金があればやりたくなる。その状態で、自分が我慢できるかを毎回試す。私には、そのやり方がうまくいかなかった。

今も一人だけで決めない環境が必要だと思っているので、周りの力を借りている。

窮屈だったことも、助けられていることも本当だった

最初は窮屈だった。でも今は、その環境に助けられている。どちらも私の実感だ。

任せたらすぐ納得できたわけでも、やりたい気持ちがなくなったわけでもない。それでも、お金が入るたびに自分一人の判断で動かせる状態から離れたことは、今の私を支えている。

これは「身近な人がお金を管理すればよい」という方法を勧める話ではない。関係や暮らしの状況は人によって違い、本人や身近な人だけで決めきれないこともある。

ギャンブル、お金、家族との関係で困っている場合は、本人も家族も、保健所や精神保健福祉センターなどへ相談できる。